アラビノキシラン

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アラビノキシランについて

アラビノキシランは何に効く?多糖類の多くに免疫強化作用のあることは長年の研究結果によって既に明らかにされています。

■ アラビノキシランは何に含まれている?

アラビノキシランは稲、小麦、トウモロコシ、笹などのイネ科の植物の種皮に多く含まれているそうです。イネ科の植物に限らず植物の細胞壁は「セルロース」、「ヘミセルロース」、「ペクチン」といわれる多糖類と「リグニン」などで構成されています。このうちの「ヘミセルロース」を構成する主要な糖類が「アラビノース」と「キシロース」、つまり「アラビノキシラン」です。

「ヘミセルロース」は、高分子で不溶性の(吸収されにくく水に溶けない)「ヘミセルロースA」と、低分子で可溶性の(吸収されやすく、また水に溶ける)「ヘミセルロース B」に分類されます。「アラビノキシラン」のほとんどは「ヘミセルロースA」で、イネ科の植物の種皮に多く含まれている「アラビノキシラン」は「ヘミセルロースB」です。

 

■ アラビノキシランは何に効く??

多糖類の多くに免疫強化作用のあることは長年の研究結果によって既に明らかにされています。

 

たとえば、キノコに含まれる「βグルカン」は免疫を高める効果があるとされており、ビール酵母やアガリクス茸で一躍有名になりました。しかし、すべての多糖類に同じような免疫強化・調整(あるいは賦活)作用が認められる訳ではありません。「ヘミセルロース」は、高分子で不溶性の(吸収されにくく、また水に溶けない)「ヘミセルロースA」と、低分子で可溶性の(吸収されやすく、また水に溶ける)「ヘミセルロース B」に分類されますが、「ヘミセルロースA」にも「ヘミセルロースB」そのものにも免疫強化・調整(あるいは賦活)作用は期待できないそうです。しかし、「ヘミセルロースB」を複数の炭水化物分解作用を用いて部分的に変成させた、ある種の「ヘミセルロース誘導体」には免疫強化・調整(あるいは賦活)作用がある、という研究・報告がなされ、脚光を浴びるようになったのです。この「ヘミセルロース誘導体」、つまり「アラビノキシラン誘導体」は、たとえば、米ぬか(米糠;稲の種皮)から抽出された場合「米ぬかアラビノキシラン誘導体」、トウモロコシの種皮から抽出された場合「トウモロコシ由来アラビノキシラン誘導体」と呼ばれます。そして、この変成には「シイタケ菌」を培養精製した分解複合酵素や「メシマコブ(野生の桑の木に寄生するキノコの一種)菌」などが利用されるようです。では、免疫強化・調整 (あるいは賦活)作用があるということはどういうことなのでしょう?

■ そもそも、免疫とは

自己(自分の体の成分)と非自己(自分の体の成分ではないもの)を区別して、自己以外のものを異物(抗原)として認識して攻撃・殺傷・排除する仕組みを言います。たとえば、ウィルスや細菌、花粉、塵などが体内に入り込んだとします。すると、免疫システムはこれを非自己と見なし、自己を守るために攻撃・殺傷・排除しようと機能します。この免疫機能は本来誰もが持っている機能ですが、この機能(免疫力)には個人差があり、また年齢を重ねるごとに低下します。

 

また、免疫システムは通常異なる免疫細胞によってバランスを取っていますが、このバランスが崩れると非自己に対する反応が過剰になります。そのため、免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりすることが重要になってきます。何故なら、免疫バランスが崩れたり、免疫力が低下したりすることは、各種疾患をもたらすからです。免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりするためには、禁煙・適度な飲酒・適度な運動・質の良い睡眠・ストレス発散・バランスの良い食事などを普段から心がけることが肝要ですが、免疫バランスを整えたり、免疫力を高めたりする健康補助食品(サプリメント)を利用することも一つの手段です。免疫バランスを整える成分として最も有名なのが乳酸菌で、免疫力を高める成分として最もポピュラーなのがガーリックでしょう。

 

アラビノキシラン

アラビノキシランは、既に調べた通り五炭糖(5炭糖)から構成されている多糖類ですから、腸(小腸)から吸収されて血中に到達すると、免疫システム上非自己と認識されます。

というのも、人間の体内に存在する多糖類はほとんど六炭糖(6炭糖)からできているからです。

非自己と認識されると、白血球中のマイクロファージ、リンパ球、顆粒球などの免疫細胞が増えて、その働きが活発になります(活性化)。こうして免疫力が高まるという訳ですね。

 

■ 調べて見ましょうアラビノキシラン

商品名なの?原材料名なの?

「アラビノキシラン」という単語だけで検索すると、ディレクトリ検索でもページ検索でも、通販サイトの商品紹介ページにヒットします。各ページでは、たとえば「レンチンプラス1000」(発売元:大和薬品)は「バイオブラン(米ぬかアラビノキシラン誘導体)が主成分の栄養補助食品」、「レンチンプラスガンマー」(発売元:大和薬品)は「バイオブラン(米ぬかアラビノキシラン誘導体)と月見草に含まれるγ-リノレン酸が主成分の栄養補助食品」、「アラビノキシランNK」(発売元:コーリナコーポレーション)は「高単位アラビノキシランを含有したドリンク」といった風に「免疫力を強化する健康食品」として紹介されています。何だかよく判りませんけれど、少なくとも「アラビノキシラン」は商品名(あるいは商標名)ではなく、栄養補助食品(あるいは健康補助食品)に含まれている成分名であることは間違いないみたい。ただ、「バイオブラン」=「米ぬかアラビノキシラン誘導体」なのか、「米ぬかアラビノキシラン誘導体」≠「アラビノキシラン」なのか、はこれだけでは判りませんね。

 

取り敢えず発売元のホームページにアクセスしてみました。まず「レンチンプラス1000」や「レンチンプラスガンマー」の発売元である「大和薬品株式会社」のホームページ。「バイオブラン」は植物性多糖加工食品であり、大和薬品オリジナルの食品素材であること、「バイオブラン」の主成分は「米ぬかアラビノキシラン誘導体」であること、そして日本・アメリカなど数カ国において「バイオブラン」製法特許を取得していることが説明されています。つまり、「バイオブラン」=「米ぬかアラビノキシラン誘導体」ではないってことですね。

一方、「アラビノキシランNK」の発売元である「株式会社コーリナコーポレーション」のホームページ。「アラビノキシランNK」は「アラビノキシラン(水溶性食物繊維)」の含有量が圧倒的であること、「アラビノキシラン」は非遺伝子組替えトウモロコシの種皮中から独自の方法で抽出したことが説明されています。つまり「米ぬかアラビノキシラン誘導体」≠「アラビノキシラン」ということでしょう。

 

■ アラビノキシランは何からできている?

「アラビノキシラン」とは「アラビノース」と「キシロース」という2つの糖で構成されている成分であり、日本では「アラビノキシラン」と言えば、この「アラビノース」と「キシロース」という2つの糖を指す、ということが判りました。ところで、「糖」と聞くと、真っ先に砂糖やブドウ糖を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 

まず「糖」は、その「糖」を構成する分子の数によって分類することができます。「単糖」は、分子構造的にそれ以上分解されない最小単位の糖で、「単糖」2分子が結合したものを「二糖」、「単糖」3分子が結合したものを「三糖」、「単糖」2〜20分子程度が結合したものを「オリゴ糖」、さらに多くの「単糖」が結合したものを「多糖」と言います。

「単糖」である「糖」にはたとえばブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)、ガラクトース(Galactose)などがあり、「二糖」である「糖」にはたとえば白糖(スクロース/ブドウ糖+果糖=砂糖)や乳糖(ラクトース/ガラクトース+ブドウ糖)などが、また「多糖」である「糖」にはたとえばデンプン(スターチ/グルコースの結合)やセルロース(グルコースの結合体)などがあります。 また、「単糖」は「糖」を構成する炭素の数によっても分けられます。たとえば、炭素の数が3個であれば三炭糖(トリオース/3炭糖)、4個であれば四炭糖(テトロース/4炭糖)、5個であれば五炭糖(ペントース/5炭糖)、6個であれば 六炭糖(ヘキソース/炭糖)となります。この分類法によれば、先述のブドウ糖、果糖、ガラクトースは六炭糖(6炭糖)であり、白糖(=砂糖)、乳糖、デンプンは六炭糖(6炭糖)で構成されていると言えます。

 

そして、肝心の「アラビノキシラン」はと言うと、「アラビノース」と「キシロース」は五炭糖(5炭糖)であるそうですから、その総称であるところの「アラビノキシラン」は五炭糖(5炭糖)ということになりますね。

 

因みに、ガムや歯磨き粉でお馴染みの「キシリトール」も五炭糖(5炭糖)なんですって。この「キシリトール」は天然ではほうれん草やカリフラワーなどの野菜、イチゴやプラムなどの果実に多く含まれています。


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