セラミド

セラミドについて

■ セラミドとは?

透明感があってがあってみずみずしく、はりや弾力があって柔らかく、血色がよくて生き生きした肌。そんな美しい肌に憧れない女性は皆無でしょう。 『美しい肌を保つためには水分が必要不可欠』というのはもはやスキンケアの常識。でも、いくら水分を補給しても保持できなければ意味がありません。水分保持能力が低い肌は、やがて乾燥が進み、柔軟性を失い、確実に肌の老化を進行させていきます。 お肌に水分を与えることも大事なことですが、お肌自体の水分保持能力を高めることが何よりも大切。お肌の水分保持能力を保つ、つまりお肌の美しさを保つのに欠かせない要因の一つがセラミドです。

 

■ セラミドは美肌の鍵を握る

皮膚は、表皮層、真皮層、皮下組織の3つの層に大別されます。このうち表皮層にある角質層(コルネオサイト)に水分がたくわえられています。健康な肌であれば、角質層には10〜20%の水分が含まれています。水分が10%をきると、乾燥してカサカサした肌になります。


角質層には水分をたくわえる保湿機能のほかに、外側からの刺激を防ぎ、内側から必要成分が失われるのを防ぐバリア機能という重要な働きがあります。バリア機能が弱いと、様々な肌トラブルの原因になります。
角質層の水分は、皮脂膜・天然保湿因子(NMF, Natural Moisturizing Factor)・セラミド(ceramide)によって保持され、そして保護されています。


皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗が混じりあって形成された天然乳化物です。皮脂膜が適度にある皮膚は、しっとりうるおい、なめらかな肌になります。皮脂が多すぎると、脂っぽくなったり、汚れがつきやすくなったり、ニキビや吹き出ものができやすくなったりします。逆に少なすぎると、保湿能力が落ちてカサついたりザラついたり、バリア機能が落ちて外界からの刺激を受けやすくなったりします。
NMFは、その約40%がアミノ酸から構成されています(そのうちの約30%がセリン)。吸湿性と保湿性にすぐれ、スポンジのように水分を吸収し保持する働きがあります。このNMFが、角質層がどれだけ水分をたくわえられるかを決定すると言われています。NMFが不足すると、角質層は水分をしっかりたくわえておくことができなくなり、肌あれや乾燥肌などの肌トラブルの原因になります。


そしてセラミドは、角質層の細胞と細胞の隙間を埋めてつなぎ合わせている脂質の約半分を占める主要な成分です。セラミドもまた、豊富な水分を抱え込み、その水分が蒸発しないように働く一方で、外部からの刺激や細菌の進入を防ぐように働きます。セラミドが不足すると、保湿機能が低下してカサカサした状態になると同時に、バリア機能も低下してダメージを受けやすい状態になります。セラミド不足もまた、肌あれやシミなど様々な肌トラブルを招く原因になります。


たとえば、アトピー性皮膚炎の人は、体質的にセラミドが少ないことがわかっています。また、NMFの主成分であるアミノ酸量も少ないことが報告されています。このため、慢性的にバリア機能が低下し、刺激を受けやすく抗原や化学物質が皮膚内に入り込みやすいのです。
皮脂膜、NMF、セラミド、それらの持つ保湿機能とバリア機能がそろって初めて、皮膚は水分を保持することができるのです。


セラミドの量は体質できまりますが、NMFと同様に10代半ばをピークに、加齢に伴って減少して40代では半減すると言われています。また、気候や環境、食生活の変化などによっても減少します。実年齢を止めたり戻したりすることはできませんが、肌年齢を止めたり戻したりすることは可能です。セラミドを補給して、いつまでも美しい肌でいましょう。

■ セラミドを補給しよう!

セラミドは、以前は牛脳由来のものがほとんどでしたが、狂牛病が広まって以降は直物由来のもの、あるいは合成のものが主流になっています。


セラミドは、食品では、小麦、大豆、米、キビ、ほうれん草などに含まれています。 このうち、小麦胚芽油から抽出されるセラミドが最良のものと言われています。なぜなら、植物性セラミドの中で最もヒトのセラミドに近いから。 その一方で、米胚芽から抽出されるセラミドは小麦由来のセラミドよりも水分を保持する効果に優れています。 しかし、小麦や米ぬかなどに含まれるセラミドの量は少ないため、最近注目を集めているのが生芋こんにゃくです。生芋こんにゃくの原料となるこんにゃく芋には、米ぬかや小麦などの7〜15倍ものセラミドが含まれていることが明らかにされています。普通のこんにゃくはこんにゃく粉から造られるのに対して、生芋こんにゃくは直接加工されるので、生芋こんにゃくの方がセラミドをより多く含んでいます。こんにゃく芋由来セラミドは、サプリメント、お菓子・デザート、ダイエット食品、ドリンクなどに含まれています。また、こんにゃく芋は平安の昔から日本人が食してきたものですから、こんにゃく料理のレシピも豊富に揃っています。こんにゃくは、以前から低カロリー料理としてダイエットに取り入れられてきた食材でもあります。上手に利用してセラミドを体の内側から補給しましょう。

 

また、体の外側からは、セラミド配合のスキンケア商品や化粧品などで補給しましょう。セラミドの配合濃度が高いほど効果があります。市販のスキンケア商品や化粧品を選ぶときは、アレルギー、狂牛病、遺伝子組み替えなどの問題がない安全なものを選ぶようにしましょう。ナチュラル志向派の方は、セラミド入りのオリジナルの化粧品・石鹸作りにチャレンジしてみるのも楽しいのでは?

■ セラミド雑学〜肌が生まれ変わるサイクル;ターンオーバー

健康な肌は通常28日周期で生まれ変わります(40〜60日という説もあり)。 もう少し具体的に言うと、表皮細胞は、基底層で生まれて、性質や構造を変えながら、有棘層・顆粒層へと押し上げられ、角質層に辿り着き、最後は角片(アカ)となって剥がれ落ち、新しい角質層に変わります。この新陳代謝のサイクルをターンオーバーと言います。美白の大敵、メラニン色素もこのターンオーバーによって脱落します。


ターンオーバーが順調であれば、肌は保湿機能とバリア機能の高い肌になります。このターンオーバーのスピードは、加齢とともに1.5〜2倍程度遅くなっていきます。逆に、ストレスや紫外線、乾燥などのダメージを受けると速くなります。


ターンオーバーが遅くなると(過角化,ハイパーケラトージス)、角質層がなかなか剥がれ落ちずに肌表面に蓄積されて角質肥厚(かくしつひこう)を起こし、肌はなめらかさや透明感を失いくすんでしまいます。また、メラニン色素も皮膚の中に残ってしまいます。肌が固くなったり、お化粧のノリが悪くなったり、日焼けした肌が元に戻らなかったりしたら、角質肥厚が起こっているのかもしれません。


ターンオーバーが速くなると(錯角化,パラケトージス)、表皮細胞が十分に成熟しないまま角質層に押し上げられることになります。未熟な角質細胞は保湿機能やバリア機能が低く肌荒れや乾燥の原因となります。
低下したバリア機能を強化し、表皮各層での正常な分化と角質細胞のスムーズな剥離を促進することは、規則正しいターンオーバーを促します。そのためには、角質層のNMFとセラミドのバランスを保つことが大切です。

■ セラミドは美しい肌だけじゃない、美しい髪もつくる!

セラミドは、お肌のみに限らず髪にとっても大切な成分。毛髪細胞間脂質の約50%がセラミドで、5〜6層からなるキューティクル同士をつなぐ働きをしています。セラミドは、ドライヤーの熱や紫外線、カラーリングや縮毛矯正などの薬液によって、タンパク質とともに髪の外に流れ出してしまいます。タンパク質やセラミドが失われた髪は、水分を保てなくなり、パサパサの髪になります。セラミド配合のパックやトリートメントで、ダメージへアを美しい髪へ!

■ セラミドを補給した後はどうするか・・・

セラミドを補給するだけでは美しい肌は手に入りませんし、美しい肌を保つこともできません。むしろ、セラミドの補給は美しい肌への第一歩です。いつまでも美しい肌を保つためには、先ず、毎日のスキンケアと食生活を見直し、肌の老化を進める要因の芽を早めに摘み取っておきましょう。

  1. 栄養バランスのとれた食事をしていますか? 基本中の基本です。栄養の偏った食事は肌を痛めつけます。特に脂肪や糖分のとりすぎには注意しましょう。逆にビタミン群は、肌を老化させる活性酸素を除去する抗酸化物質なので、積極的にとりましょう。
  2. 自分の肌に合った正しいスキンケアをしていますか?まったく肌の手入れをしないことはもちろんのこと、肌に合った手入れをしなければ肌の老化は進みます。自分の肌が、乾燥肌、普通肌、脂性肌のどれに当てはまるのかを正しく知ることから始めましょう。
  3. 紫外線対策をしていますか?紫外線はお肌の大敵です。しみやしわの原因の80%は紫外線と言われています。紫外線の強い日に紫外線の強い場所へ出かける場合には紫外線対策をしっかり立てましょう。日焼けしてしまったら、早めにお手入れしましょう。
  4. タバコを吸っていませんか? タバコは健康のためにもお肌のためにもよくありません。肌にとっては、皮膚のくすみや乾燥など肌トラブルを引き起こす原因になる可能性があります。また、タバコは体内に大量の活性酸を発生させ、これに伴って体内のビタミンCも急速に失われていきます。禁煙が無理なら、せめて1日10本以下に抑えたいものです。
  5. 快眠していますか?夜は、一日の中で新陳代謝が最も活発に行われる時間帯(特に午後10時〜午前2時)です。この時間帯にたっぷり睡眠をとると、肌への栄養が行き渡ります。逆に睡眠が足りないと、新陳代謝が悪くなります。この時間帯には、最低限メイクは落としておきましょう。
  6. 過激な運動をしていませんか?運動をすれば酸素の消費量も増え、その消費量に比例して、老化の原因となる活性酸素も大量に発生します。普段から運動していれば活性酸素を除去する酸素が体内に出来ていますが、そうでなければ活性酸素を増やしてしまいます。自分のペースにあった運動をしましょう。
  7. ストレス解消法を持っていますか?ストレスもまた活性酸素を発生させます。肌の老化が進むだけでなく、ストレスは様々な心身の病気を引き起こす原因になります。自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスとうまく付き合っていきましょう。
  8. 過激なダイエットをしていませんか?過激なダイエットもお肌の大敵です。カロリーカットのために油分を一切断ってしまうと肌荒れの原因になります。1日大さじ2杯ぐらいは植物油を摂取しましょう。また、ダイエットによるストレスもお肌に悪影響を及ぼします。お肌の調子が悪くなったら、即座にダイエット方法を見直しましょう。

■ 肌年齢を簡単チェック!

30秒間1円玉を頬に押し当てて、その跡がとれるまでの時間で大体の肌年齢がわかります。チェックしてみましょう。

  1. 15分以内 10代
  2. 16〜25分 20代
  3. 26〜35分 30代
  4. 36〜45分 40代
  5. 46分以上 50代

肌年齢と実年齢が一緒であれば理想的で、実年齢よりも肌年齢が若ければ完璧です。実年齢よりも肌年齢が大きく上回っているなら、今すぐスキンケアと生活習慣を見直しましょう!アンチエイジングのためにも、早めに対処するのがポイント!


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