セルライト

セルライトについて

■ セルライトは女性の大敵

セルライト(cellulite)の語源は、フランス語で細胞を表す単語(Cellule)と鉱物を表す接尾語(ite)。
1970年代初めに作られた造語で、1980年代になってから本格的に研究が始まりました。この分野での先進国はイタリアです。イタリアでは、セルライト対策への関心が高く、セルライト対策商品も充実しているそうです。
セルライトとは、体重増加やホルモンバランスの変化、老化などによって、血行不良や脂肪の代謝不良がおき、体外に排出されなかった老廃物や水分が皮下脂肪(脂肪細胞)に付着してできた塊です。厄介なことに、この塊、一度できてしまうと簡単には落とせません。また時間が経てば経つほど状態は悪化します。このセルライト、基本的には男性にはつきにくく、女性につきやすいものです。
これは、女性の方が、皮下脂肪がつきやすく、また筋力が弱いために下半身太りになりやすいことに起因します。ただし、男性もセルライトとまったく無縁ではなく、肥満体型の男性の腹部には間違いなくついています。

■ セルライトは冷え・むくみの悪循環

一般的に、冷え性やむくみ体質の人はセルライトができやすく、逆にセルライトがあると冷えやむくみの原因となると考えられています。

  1. ホルモンバランスが崩れたり、自律神経が乱れたり、冷え性だったりすると、血行不良が起こります。すると、新陳代謝が悪化して老廃物がたまりはじめます。そして、皮下組織で血行不良によるむくみが発生することになります。
  2. 脂肪細胞は、普通の状態では血管の近くにあり、ほかの細胞と同様に代謝を盛んに行っています。血行不良になるとその脂肪細胞が遊離しはじめます。遊離した脂肪細胞は、血液中の老廃物を付着させながら代謝の乱れを起こし、周囲の正常な脂肪細胞をも巻き込んで、2〜3倍の大きさに肥大化します。
  3. 脂肪細胞が肥大化すると、血行不良状態の血管がさらに圧迫され、血行障害が深刻化します。これは脂肪細胞の遊離を促進することになり、セルライトがどんどん増え、さらなる血行不良や代謝不良を引き起こします。また、脂肪細胞の周りにあるコラーゲンの代謝も低下するため、コラーゲン自体が固く変質します。

こうして、セルライトのある脂肪層はますます厚みを増すことになり、体重を落とすだけのダイエットやエクササイズで解消することのできない頑固なセルライトになってしまうのです。このセルライトを放置しておくと、お肌にも影響が出ます。

■ セルライトを対策する注目成分;メリロートとフーカスと明日葉

メリロートは、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布しているマメ科の植物で、別名スイートクローバー。
メリロートに含まれるクマリンという成分には血液循環を改善する作用があるため、手足のむくみを改善しセルライトを防ぐ効果があると期待されています。ただし、過剰摂取は肝機能障害を引き起こす原因になることがあるので、1日300mg〜3gまでの適用量を守る必要があります。
フーカスは、おもにスカンディナビア半島の北海沿岸に固着する海草(褐藻煤)で、天然ミネラルであるヨウ素を含んでいます。このヨウ素には、新陳代謝を高め、肥満を防止する効果があると考えられています。脂肪の代謝が高まれることによって、セルライトを防ぐことが期待できます。
ヨウ素の過剰摂取もまた、甲状腺機能障害を引き起こす原因になることがあるので、1日3mgを越えないように注意する必要があります。明日葉(アシタバ)は、八丈島・大島など伊豆方面に自生するセリ科の植物で、カルコンとクマリンを含んでいます。カルコンは明日葉特有の成分で、クマリンと同様に血液循環を改善する作用があります。明日葉由来のスキンケア製品は、セルライト対策のマッサージ用オイルに使われています。

■ 日々のセルライト対策

セルライトの形成にはいくつかの要因が考えられますが、血行不良と代謝不良をおこすような生活習慣や食生活が影響することは間違いありません。効果的にセルライト対策を行うためには、その原因を把握することが重要です。

毎日お風呂に入る

シャワーだけの入浴では、体が温まらず筋肉もほぐれず血行もよくなりません。
毎日ゆっくり浴槽につかって、体の芯からしっかり温めましょう。また、高血圧症の方には危険なのでおすすめできませんが、シャワーで冷水と温水を交互にかけることでも血行をよくすることができます。半身浴やゲルマニウム温泉浴も効果的です。
なお、熱すぎのお湯はむくみの原因になるので注意してください。

入浴後にマッサージする

入浴で体が温まったら、マッサージを行って血行促進効果を高めましょう。一度に長時間行うよりも、コンスタントに短時間行う方が効果的です。
コリアンダーシードやローリエなど、リンパの流れを促進する作用のあるエッセンシャルオイルを使うのもおすすめ。なお、強すぎるマッサージは、毛細血管を傷つけてしまうので、ほどほどの力加減で行いましょう。

食生活を改善する

体を冷やすような食事はセルライトの原因になります。できるだけ体を温めるようなものを食べましょう。
野菜なら、生野菜より温野菜、豆腐なら、冷やっこより豆腐の味噌汁、など、食べ方も一工夫するとよいです。また、[ビタミンB郡][たんぱく質][カプサイシン]など、代謝を高めるための栄養素を食事もしくはサプリメントから摂取するのも効果的です。

適度に運動する

基礎代謝を高めるために、ウォーキングなどの無酸素運動を適度に取り入れましょう。
普段運動をしていない人がエクササイズなどの有酸素運動を行うと、血管を痛めることになり、セルライトの原因となります。自分のペースに合った運動を心がけましょう。

その他

矯正下着を過剰に着けていたり、ハイヒールや窮屈な靴を長時間はいていたりすることは、下半身の血流やリンパの循環に悪影響を及ぼします。
また冷暖房の効きすぎた環境は自律神経機能を低下させます。体にとって不自然なことはできる限りやめましょう。

※セルライト対策は早く始めれば始めるほど、効果が出ます。下半身太りの原因が、むくみあるいはセルライトであるなら今すぐ始めましょう。ショーツにサポーター、ボディーマッサージャ、マッサージ器やローラーなどなど、日本でもセルライト対策グッズが手に入りやすくなりました。それらも上手に利用してセルライトを撃退して、下半身太りとサヨナラしましょう!

 

■ あなたの肌はオレンジピールスキン?

成人女性の8割以上にセルライトがあると言われています。
セルライトがあるかどうかを簡単にチェックしてみましょう。まず、太ももの裏と表を見て、皮膚の表面がオレンジの皮のようにデコボコしていたら、セルライトはかなり進行していると言えます。次に、太ももの裏を指で押したり挟んだり捻ったりしてデコボコができたら、セルライトが付いています。
押しても挟んでもデコボコができないからと言っても油断は禁物。セルライトは体型や体脂肪率に関係なくできます。
また、自覚のないままに進行してしまいます。冷え性やむくみやすい体質の方、あざができやすかったり治りにくかったりする方はセルライト予備軍と考えてください。また、太ももが大丈夫でもほかの部位にセルライトができている場合もあります。
セルライトができやすい部位は、[お尻][太もも][お腹][ふくらはぎ]など脂肪が多く血行が悪いところ、換言すれば、多くの女性が[部分やせ]をしたいと願うところです。自分の手の届かない部位のチェックはほかの人に手伝ってもらいましょう。
初期状態のセルライトを発見することは難しいのですが、セルライトは放置しておくと増える傾向にあります。どれくらいのセルライトがあるのかを知りたい方には市販のセルライトチェッカーがおすすめ。セルライトができている部分は、血流が悪いために皮膚の表面温度が下がります。
この表面温度の差異によってセルライトがあるかどうかを判断するものです。お肌への影響はデコボコだけではありません。セルライトが血管を圧迫するために、肌自体の代謝が悪くなり、栄養不足のカサカサ肌や吹き出ものの原因となります。

■ あるあるスパスパ簡単むくみチェック

あるある式

ペットボトルのキャップの平らな面をくるぶしの少し上あたりに、肌が軽くへこむくらいの力で、10秒間押しつけます。

スパスパ式

ゴム印のゴム面をスネに軽く3秒間押し付けます。ペットボトルのキャップの跡あるいはゴム印の文字がくっきりついた人は足がむくみやすい体質であることがわかります。つまり、セルライトができやすい、ということです。


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