むくみ解消

むくみ解消について

朝起きたら顔がパンパン。帰ってくると足がパンパン。そんなことはありませんか? それは「 むくみ 」のせいです。
また、ダイエットやエクササイズで体重は減っているのに、下半身のサイズは変わらない。それも「 むくみ 」が原因かもしれません。
むくみは、冷え性と並んで成人女性の約8割が抱える悩ましい症状。たかがむくみ、されどむくみ。あなたはむくみ対策をしていますか?

■ むくみは体のサイン

人間の体は、大人の場合は体重の約60〜70%、赤ちゃんの場合は体重の約80%が水分でできており、この割合は常に一定になるように調整されています。
さて、血液とリンパ液は、代謝システムにおいて非常に重要な役割を担っています。血液が流れる毛細血管とリンパ液が流れる毛細リンパ管は、脂肪細胞の間に張り巡らされています。正常な状態であれば、栄養や酸素は毛細血管を通って各脂肪細胞に運ばれ、不要な水分や大きな老廃物は毛細リンパ管に、二酸化炭素や毛細リンパ管が回収しきれなかった水分と小さな老廃物は毛細血管に流れて回収されます。何らかの原因によって、この血管とリンパ管の流れが悪くなると、余分な水分や老廃物が皮膚の下に過剰にたまります。これを「 むくみ 」と言います。
むくみは大別すると [病気などが原因のもの] と [一過性のもの] の2種類があります。

[病気などが原因のもの]

一般的に、腎臓病は顔から、心臓病は足から、肝臓病は腹部からむくみます。副腎皮質ホルモン剤、降圧剤などの使用によって固いむくみがおこることもあります。甲状腺の機能低下によるむくみは、まぶたやひたい、唇などに出ます。むくみを指で押しても元に戻らない、疲労がいつまでも残る、めまいや湿疹、発熱、しびれ、血尿など、単なる疲労以上の症状を感じる方は、一度医師の診断をあおぐことをおすすめします。妊娠中毒症によるむくみは、悪化すると危険な状態になるので、早めに主治医に相談しましょう。また、子供のむくみの場合は一過性のものもありますが、ネフローゼ症候群や急性腎炎などの病気を疑った方がよいでしょう。

[一過性のもの]

一過性のむくみの原因は数多く考えられます。
たとえば、前夜のお酒や寝不足などで、翌朝顔にむくみがでることがあります。起床後1〜2時間くらいでむくみが消える場合には特に心配はいりません。
接客などの立ち仕事や、1日中デスクで座りっぱなしの仕事など、夕方足にむくみがでることがあります。これは、筋肉が疲労し、血液が心臓に戻りにくくなるからです。
女性の場合は、月経前期に顔がむくむことがあります。これは、ホルモンバランスが崩れているために起こります。ほとんどの場合は心配いりません。気になるようであれば医師の診察を受けてください。
そのほか、塩分の過剰摂取、矯正下着による締め付け、ダイエット、更年期症状などもむくみの原因になることがあります。


病気などが原因のむくみは、医師の診断のもとに適切な治療で治療するしかありませんが、生活習慣や疲労が原因のむくみは、健康な大人の場合であれば自分でできる対処方法があります。

■ 女性はむくみやすい

女性は、男性に比べて、冷え性になりやすく血行が悪くなりやすいものです。
この原因の一つとして、女性は、月経によって周期的にホルモンの分泌が変動するために自律神経が不安定になりやすいことが挙げられます。また、一般的に女性には熱を通しにくい(一度冷えると温まりにくい)皮下脂肪が多く、逆に、血流の多い筋肉が少ないことも原因の一つです。このため、女性はむくみやすく、そして下半身太りしやすいのです。
むくみの起こりやすい場所は、顔と足です。


■ あるあるスパスパ簡単むくみチェック〕

まず、むくみがあるかどうか、簡単にチェックしてみましょう。

あるある式

ペットボトルのキャップの平らな面をくるぶしの少し上あたりに、肌が軽くへこむくらいの力で、10秒間押しつけます。

スパスパ式

ゴム印のゴム面をスネに軽く3秒間押し付けます。


ペットボトルのキャップの跡あるいはゴム印の文字がくっきりついた人は足がむくみやすい体質であることがわかります。指でチェックする場合は、親指を強めに20〜30秒間ほど押し付けます。指を離したときにくぼみが元に戻らなければ、むくみの可能性があります。

 

むくみを解消しよう!


一過性のむくみは、冷え性と同様に、女性の大敵・セルライトの原因になります。 セルライトには、普通の脂肪とは異なり、エネルギー源として燃焼されにくい特徴があります。セルライトは、[お尻][太もも][お腹][ふくらはぎ]など、多くの女性が[部分やせ]したいと願う部位にできやすく、一度できてしまうと、ダイエットやエクササイズをしても簡単に落とすことはできません。また時間が経てば経つほどセルライトは肥大化していきます。こうして下半身太りになり、足の[部分やせ]を阻む要因になってしまいます。 このため、むくみはその日のうちに解消することが基本であり大切なのです。むくみを解消するには、血液やリンパ液の流れをよくして水分代謝を促進します。下半身太りの原因が、むくみやセルライトであれば、むくみやセルライトを解消することによって[お尻][太もも][お腹][ふくらはぎ]などの[部分やせ]も夢ではないかもしれません。

 

〔むくみ解消方法;マッサージ編〕

簡単マッサージ

顔のむくみには

  1. 血管やリンパ管の集中する首の側面をさすります。往復20回。あまり力を入れすぎないようにしましょう。
  2. 両耳の耳たぶを軽くひっぱりながら1分間程度もみます。

足のむくみ解消

  1. 左右の足の付け根をさすります。往復20回。
  2. 両ひざの裏側を1分間程度押します。

軽いマッサージではむくみを解消できない場合は、リンパドレナージュやリフレクソロジーなどのマッサージを受けるとよいでしょう。

 

[リンパドレナージュ]

リンパドレナージュとは、マッサージでリンパ管に刺激を与えることによって血液やリンパ液の流れをよくし、溜まった老廃物の排泄を促進する自然療法です。 血液は、心臓の力によって約30秒で体内を一周します。これに対して、リンパ液は、筋肉の伸縮運動によって約30秒で平均12〜13cm流れます。このため、リンパ液の循環は、運動不足や疲労・ストレス、気候や体調などに左右されやすく、リンパ液は滞りやすいのです。このリンパ液の滞留をハンドマッサージのみによって改善し、予防するのがリンパドレナージュです。

[リフレクソロジー]

リフレクソロジーとは、マッサージで足の裏を刺激することによって、体全体を刺激して、血行・代謝の促進、ひいては自然治癒力を高める健康法です。 足の裏には体の状況が反射投影されている部分が集まっていて、足の裏をくまなく刺激することは体全体を刺激することに等しいという考え方に基づいています。アロマテラピーとの相性がよいということで、組み合わせて施術が行われることがあります。 リフレクソロジーもリンパドレナージュと同様にむくみ解消に効果があるとされています。


なお、リンパドレナージュにしろ、リフレクソロジーにしろ、ほかのマッサージにしろ、体の状態によっては却って悪影響が出る可能性があります。現在治療中の病気があるのであれば必ず医師の診断を仰ぎましょう。また少しでも体調が優れない、悪いと感じているときは控えましょう。


〔むくみ解消方法;お風呂編〕

[お風呂]

毎日温かいお風呂にゆっくりしっかりつかりましょう。シャワーだけの入浴では、筋肉もほぐれず血行もよくなりません。湯船の中では、片方のひざを立て、逆側の足をできるだけまっすぐ伸ばし、伸ばした方の足首を10回回します。もう片方の足も同様にします。
最後にシャワーで冷水と温水を交互にかけることもおすすめです。ただし、高血圧症の方は危険なのでおやめください。顔も、冷水と温水で交互に洗顔しましょう。
半身浴やゲルマニウム温泉浴、バスソルトも効果的です。

[足湯(フットバス)]

普段のお風呂よりもやや集めの42〜43度のお湯をバケツなどに入れ、10分間以上足だけをつけて、中で指を動かしてみたり、足首を回したりします。お湯がぬるくなってきたら、お湯を足しましょう。フットバス専用の器具も市販されているので、それらを利用するのもよいでしょう。

 

お風呂や足湯のあとは軽く足をマッサージしましょう。むくみを解消するマッサージは、心臓に遠い方から近い方に向って行うのが基本。つま先からふくらはぎのほうへなであげるだけでも十分に効果があります。
アロマケアを行っている人は、お風呂や足湯、マッサージに、キャリアオイルやエッセンシャルオイルを使用するとよいでしょう。ただし、オイルが肌に合わない場合はすぐに使用をおやめください。
また、熱すぎのお湯は却ってむくみの原因になるので注意してください。

 

〔むくみ解消方法;食事編〕

[ナトリウム]

塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると、体内のナトリウム濃度が高くなります。これを下げるために血管から水分がしみだして皮下組織に過剰にたまり、むくみの原因になります。こうした状態が続くと、水分代謝機能が次第に低下し、むくみやすい体質になってしまいます。また、塩分の過剰摂取は高血圧症の原因になります。 塩分の1日摂取目安は7〜8g。外食、加工食品、保存食品、スナック菓子などは、塩分が多いので注意しましょう。お酒の席では塩辛いものは控え目に。

[カリウム]

カリウムは、水分代謝を改善する作用があります。カリウムは、尿や汗で失われすいため、不足しがちなミネラルです。 カリウムは野菜(かぼちゃや小豆、きゅうり、トマトなど)や果物(リンゴ、バナナ、キウィなど)に豊富に含まれています。また、大豆、きのこ、海藻類にも含まれています。ただ、熱に弱い性質であるため、煮ることで約30%が失われてしまいます。 カリウム の1日の所要量(目安)は成人男子・女子ともに2000mg (バナナ大2〜3本分;512g)。なお、腎臓機能障害がある場合には高カリウム血症になる危険性があるので、過剰摂取は禁物。高血圧症の予防のためにも3500mg以下に抑えましょう。

[ビタミンE(トコフェロール)]

ビタミンEは、抗酸化ビタミン群の中で最も抗酸化作用が強いビタミンです。活性酸素によるコレステロールの酸化を防ぎ、善玉コレステロールを増やして血行を改善する作用があります。

ビタミンEの1日の所用量は、成人男子10mg、成人女子8mg(大きめのキウイ約5個分;833g)。許容上限摂取量は600〜800mg。 ビタミンEは、アーモンド、かぼちゃ、たらこ、抹茶、植物油などに含まれています。 なお、体内に多量のビタミンCがあるとき、抗酸化作用は一層強力になります。


なお、月経前にむくむ場合には、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB6(ピリドキシン)が有効です。これは、ホルモンバランスに変化が生じ、体内のマグネシウムやビタミンB6が不足しがちになるためです。いずれも、許容上限摂取量の範囲内で摂取しましょう。

〔むくみ解消方法;生活習慣編〕

1日中立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢を続ける仕事をしていると、体の同じ部位ばかりを使うことで筋肉が疲労しやすくなります。また、長時間じっとしていると血行不良も起こりやすくなります。
ときどき姿勢を変えたり、トイレに立った序でなどに伸びをしたり軽いストレッチをしたりして、できるだけ筋肉の緊張をほどく工夫をしましょう。特に足(大腿部)の筋肉を動かしましょう。座っているときにかかとを上下させるだけでも筋肉はほぐれます。

健康サンダルや青竹踏みなどで足の裏を刺激したり、適度な圧力をかけるストッキングやソックス、サポーターなどで大腿部やふくらはぎを刺激したりするのも、むくみ解消になります。
運動については、ウォーキングなどの有酸素運動を適度に行うのがベストなのですが、エスカレーターやエレベーターなどを使わないで階段を利用して歩く量を増やすだけでも筋力・基礎代謝アップに繋がります。
体を締め付けるような下着(矯正下着、ガードルなど)や、合わない靴も、血行不良の原因になります。正しいサイズのものを身に付けましょう。

このほか、単純ですが、足を高くして寝るだけでも随分楽になります。


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